興味深かったです。 劇場は満員御礼。 客層は少し年輩め。ちょうどうちの両親のようにNHKの「家族に乾杯」を観ているような 鶴瓶ファンの年齢層なのではないでしょか。 早起きしてすいている朝の回を観るつもりが 劇場到着ちょい遅れ。 急いでスベりこんだものの、急に暗闇に入って目が慣れない。 自分の座席まで文字通り手探り。 思わず端っこの席の方のこめかみをこづいてしまいました。 ひゃ~っはずかし~ごめんなさい~っ (目が慣れてくると結構視界は明るく、手探りで進むほどでもなかったのです) 以前、「ゆれる」のトイレ事件といい、西川作品には本編以外のところで ど~うもなにかしでかしてしまうichiko。そういうめぐりあわせなのかしら。 人間の二面性を描いた、とか そのウソは善か悪か、そういったことがテーマのようですが あくまで、おしつけがましくなく、「こんなんなってるけど、どお?」といったあんばいで 観る人に問うがごとく物語は進行します。 おそらく、看護士の大竹さんや製薬会社のセールスマンは、伊野の正体をうすうす感づいている。 けれど、そこに異を唱えることはない。 なぜなら、その偽物の上に村は機能していて 真実を問いただして、得をする人は誰もいないから。 冒頭の寿司を喉につめたおじいちゃんでさえ、 そのまま死んでしまうことを実は誰もが願っていたのでは、とも思わせる。 (結果奇跡的?に助かるのだけど) かづ子さんの病気を自分が診ようとしたのは、 果たして、彼のエゴなのか、それともかづ子さんの意思を尊重してのことなのか。 許されることではないのは明白だとしても、 それだけでない何かを思ってしまうのは私だけでしょうか。 伊野役の鶴瓶。 なんだろう。白衣を着て診療所にいると それなりに田舎の医師に見えてくるから不思議 それでいて、いい加減で、ろくでなしなおもむきも持ちつつ、 けれどもけして根っからの悪人ではなく、どこか憎めない ラストシーンの八千草薫も思わず微笑んでしまってる。 その昔、落語界から飛び出た国民のおもちゃは やはりその憎めない素材が持ち味なんじゃないかなぁと思います。 関西人の関西人びいきかしら? あと、井川遙も、好きな女優さんなんだよね~(ichiko完全オヤジ化) 姉2人の文句言うシーン絶妙。 八千草薫さん、天晴っす。 あんなキレイな田んぼのおばちゃんいねーよー
by ichiko1515jp
| 2009-07-12 23:31
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